レオスキャピタルワークスのひふみ投信（ひふみプラス）に興味があっても、投資するべきか分からない方もいるのではないでしょうか？
証券会社の投資信託ランキングで常に上位にいるので、気になりますよね。
投資信託における基準価額は株における株価のようなものであり、基準価額が上昇するほど利益を得られます。ひふみ投信の基準価格は2008年から2021年の13年で6倍以上に伸びています。
また、レオスキャピタルワークスはひふみ投信以外にもさまざまな商品を取り扱っているので、それぞれの違いについても理解してから投資に踏み切りたいところです。
そこで、本記事ではレオスキャピタルワークスの基本情報と投資戦略、評判や実績に加えて投資する場合の注意点についても解説します。最後にはひふみ投信がどのような人に向いているのかまで紹介しますので、投資の参考にしてくださいね。
レオスキャピタルワークスの概要
| 社名 | レオスキャピタルワークス株式会社 Rheos Capital Works Inc. |
|---|---|
| 設立 | 2003年4月16日 |
| 拠点 | 〒100-6227 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内27F |
| 代表者 | 藤野 英人 |
| 事業内容 |
|
| 公式サイト | https://www.rheos.jp/ |
独立系資産運用会社レオスキャピタルワークスの概要は上記の通りになります。
古くから設立されており、所在地も公開されているため信用性が高いといえるでしょう。
事業内容は投資運用業とありますが、具体的な事業の内容について後ほど解説していきます。
レオスキャピタルワークスの特徴
レオスキャピタルワークスは投資信託の運用・販売を行っています。資本市場を通じて社会に貢献するという経営理念を元に2008年からひふみ投信の運用を続けてきました。
マーケット情報を毎日配信するひふみアカデミーや、報告・意見交換会のひふみアニュアルミーティング、実際に投資先を見学するひふみの社会見学などのイベントを開催しています。
顧客と密なコミュニケーションを取ることによって、投資家が安心して資産を預けられる企業を目指しています。
このように顧客と顔を合わせて運用商品の説明責任を果たしていくことを「顔の見える運用」と呼んでいます。
顧客と近い距離で信頼関係を築けることが、独立系資産運用会社特有の強みといえるでしょう。
また、ひふみ投信にはイベントへの参加特典がありますが、他の商品に投資する場合は特典を受けられない場合があります。
レオスキャピタルワークスの取り扱い商品
レオスキャピタルワークスでは、ひふみ投信とひふみプラス以外にもさまざまな商品を取り扱っています。
| 商品名 | 概要 | 投資方法 |
|---|---|---|
| ひふみ投信 | 日本の成長企業に投資 | レオスキャピタルワークス |
| ひふみワールド | 海外の成長企業に投資 | レオスキャピタルワークス |
| ひふみライト | 債券を中心に投資 | レオスキャピタルワークス |
| ひふみプラス | ひふみ投信と投資対象は同じ | 銀行・証券会社 |
| ひふみワールド＋ | ひふみワールドと投資対象は同じ | 銀行・証券会社 |
| まるごとひふみ15 | 株式15%＋債券85%の組入 | 銀行・証券会社 |
| まるごとひふみ50 | 株式50%＋債券50%の組入 | 銀行・証券会社 |
| まるごとひふみ100 | 株式100%の組入 | 銀行・証券会社 |
| ひふみ年金 | ひふみ投信と投資対象は同じ | 確定拠出年金専用 |
| ひふみワールド年金 | ひふみワールドと投資対象は同じ | 確定拠出年金専用 |
出典：事業紹介 | 企業情報 | レオス・キャピタルワークス株式会社
※公募ではないサービスのため「レオス日本小型株ファンド」は割愛
上記の商品に投資する方法は、以下の３種類になります。
レオスキャピタルワークスに直接投資する
銀行・証券会社を通じて商品を購入する
iDeCoなどの確定拠出年金制度を用いて購入する
まるごとひふみは外部の金融機関で販売している種類によってリスクとリターンが異なる商品です。株式の比率が高いほどハイリスクハイリターンになり、債券の比率が高いほどローリスクローリターンになります。
ひふみ投信とひふみプラスの違い
ひふみ投信とひふみプラスの違いは、上記の表にある投資方法以外にもあります。
積立投資の最低金額がひふみプラスは100円から投資できるのに対して、ひふみ投信は1,000円から投資可能であることがあげられます。
また、ひふみ投信にのみイベントへの招待などの特典があります。
レオスキャピタルワークスの投資戦略について
レオスキャピタルワークスの投資戦略は2つあります。
- 独自に発展した成長企業に投資
- 守りながら資産を増やす運用
それぞれ詳しく解説します。
独自に発展した成長企業に投資
レオスキャピタルワークスの投資先は、独自の調査で発掘した成長企業になります。
同社に所属している投資信託の運用責任者とアナリストが、実際に企業に足を運び、経営者や社員と対面してヒアリングを行います。
財務などのデータを分析するだけでなく、実際に企業に訪れて成長性を確認することを重視しています。地道な作業になりますが、ひふみ投信はこの方法で成長企業を見つけ出し、運用開始から基準価額を6倍以上にする成果を上げてきました。
また、最終的に企業を選ぶ際は定量調査と定性調査による総合的な判断を大事にしています。
定量調査は収益の安定化や、株価の割安度など数字に表れる部分を調査し、定性調査では経営理念や、現場の声など数字には表れない部分を調査します。
このような地道な努力がどのような投資環境でも、独自要因で成長する投資先を見つける有効な投資戦略となっているのです。
守りながら資産を増やす運用
投資信託は複数の投資先に分散して投資をする金融商品になりますが、投資先の組み合わせのことをポートフォリオと呼びます。
レオスキャピタルワークスではポートフォリオのバランスにこだわっており、さまざまな銘柄を組み合わせることによって株式市場の変化に柔軟に対応できる「打たれ強いファンド」を目指しています。
例えば、投資家から注目される事業や、成長企業の王道とされるIT企業への投資も行います。加えて、地道に収益を上げて成長を続ける企業にも投資することでポートフォリオに多様性が生まれます。
株式市場は日々変動しており、さまざま要因で上下する変化が大きい市場です。ある業種に関しては株価が下落しても、別の業種は株価が上昇することもあります。
このとき投資する業種を絞っていると下落した際に大きな影響を受けることになります。
しかし、複数の業種に分散すると上昇した業種に関しては恩恵が受けられるため、運用成果が安定しやすくなります。
これがポートフォリオを多様化させるメリットであり、ひふみ投信は資産を守りながら着実に増やすことを目標にポートフォリオのバランスを適切に保っています。
レオスキャピタルワークスの評判は？
レオスキャピタルワークスが運用するひふみ投信に関する評判は下記の通りです。
良い評判
来年から毎月30万積立に向けて。ひふみ投信は解約。でも20%以上を稼いでくれた。凄い。何もしないで積立だけで20万稼いでくれた。
— ラッセル (@russell_party) October 17, 2021
定期性のある預金の代わりに「セゾン投信」、車やパソコン、携帯電話の故障の保険の代わりに「ひふみ投信」を積み立てているけれども、オススメですよ。
もちろん個人の感想です。ほんの少し定期預金も残してあります。案外「固い」のです（笑）
— あおねこ (@aonecosoraneco) October 20, 2021
悪い評判
レオスキャピタルのひふみ投信、パフォーマンス悪過ぎやろ。
— コージー (@Kojima920) October 28, 2018
積立NISAの全世界株式が1年で12%の利益に対して
日本株のひふみ投信は4%プロがやっても日本株はパフォーマンスが弱いみたい。
— 藤宮＠ (@MOMOTAN_39) October 14, 2021
実際に投資をしている人からは長期的な積立で効果を実感している人が多い印象でした。一方で、投資対象が日本株であることを含めて投資パフォーマンスの悪さを指摘する声も。
長期投資をして着実に効果が出ているという意見も多い中で、短期から中期で成果を出したい方や、外国株を投資対象にしたほうがパフォーマンスは上がると考える方には評判が悪い結果となりました。
レオスキャピタルワークスの実績
alt=今まで積み上げてきたこと
レオスキャピタルワークスの2021年9月までの運用実績を日本株の代表的な株価指数であるTOPIXと比較して下記にまとめました。
| 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ひふみ投信 | 2.14% | 3.16% | 3.28% | 16.28％ | 23.32% | 549.18% |
| TOPIX | 4.36% | 5.32% | 4.97% | 27.52% | 19.87% | 146.58% |
参考：『ひふみ投信 2021年9月度 月次報告書』 【2021年10月21日時点】
1年の運用実績のみを比較すると利回りはTOPIXに負けています。
しかし、3年の実績では逆転し、2008年からの運用ではTOPIXを大きく上回る成果を出しています。
1年未満の短期的な運用では必ずしも利益を出せるとは限りませんが、長期運用であるほど成果を期待しやすい投資信託といえるでしょう。
レオスキャピタルワークスの注意点
ひふみプラスや、まるごとひふみなどに投資をする場合は、レオスキャピタルワークスの商品を取り扱っている銀行・証券会社の口座を持っていれば投資できます。
しかし、ひふみ投信に投資するためには、レオスキャピタルワークスに口座を開設する必要があります。
また、開設できる口座の種類は通常の口座だけでなく、投資の利益を非課税にできるNISA・つみたてNISAなどの口座も開設可能です。
ただし、レオスキャピタルワークスで投資できるのは、同社で取り扱っている投資信託のみです。
NISAは1人１つしか口座を持てないので、こちらで口座を開設する場合は証券会社と比較して投資の選択肢が大きく狭まります。
NISA・つみたてNISAの口座開設を検討している方は、レオスキャピタルワークスに直接投資をする場合、よく考えてから開設するようにしましょう。
レオスキャピタルワークスのひふみ投信はどんな人向けの商品か
レオスキャピタルワークスのひふみ投信は次のような人に向いている商品です。
- 長期的に安定した資産形成をしたい
- 日本の成長企業に分散投資したい
- 少額から気軽に投資したい
少額から積立投資を行い、10年以上の長期を前提に投資するのがおすすめです。
